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こんにちは!EGテスティングサービスです。
テスト業界では品質の維持が重要視されるため、カバレッジを縮小するわけにはいきません。そこで、多くの企業が導入しているのが、単調なテスト作業の「自動化」です。
今回は、そもそも「自動化とは」何かという基本的な解説から、私たちが取り組んでいる自動化の「メリット」・「デメリット」についてご紹介します。
自動化とは
自動化とは、人が行っていた作業をシステムや機械に任せることで効率化を図る仕組みです。繰り返しの作業を機械に任せることで、人的リソースをより戦略的な業務に集中させることができます。これにより、効率的なテスト実行とリソースの最適化が実現可能です。
自動化のメリット
繰り返し行われるテスト作業を自動化することで、以下のような利点があります。
- 効率化:自動化によってテストの実行速度が向上し、実施回数も増加します。また、夜間や休日でも自動テストを実行できるため、テストスケジュールの柔軟性が広がります。
- コスト削減:リグレッションテストなどの反復的な作業に自動化を適用することで、作業工数の削減が可能です。
- エラー削減:自動化によりヒューマンエラーが防げるため、テストの質が向上し、バグの早期発見にもつながります。
- 大規模テストの実施:自動化により、大規模なテストや複雑なシナリオを手動よりも迅速に実行できます。
自動化のデメリット
自動化には多くの利点がありますが、いくつかの課題も伴います。
- 初期コスト:自動化の導入には準備が必要で、初期段階では手動テストよりも時間やコストがかかることがあります。
- 柔軟性の欠如:事前に作成されたテストケースのみを実行するため、急な変更やアドホックテストには対応しづらいです。
- メンテナンスの負担:UIやシステムの変更が発生すると、テストスクリプトのメンテナンスが必要となり、定期的な保守が欠かせません。
自動化の運用と今後の方針
EGテスティングサービスでは、既に育成が完了した自動化エンジニアが運用することで、自動化テストの安定した導入を進めています。自動化を導入する際には、適切な範囲を選定し、運用中のツールやスクリプトのメンテナンスを継続的に行うことが鍵となります。
我々は、今後も自動化のメリットを最大限に活かしつつ、慎重な見極めと保守運用を行い、テストの品質向上と効率化を図っていきます。
企業が知るべきテスト自動化のメリット・デメリットと導入成功のカギ
企業がシステムやWebサービスの品質を維持するうえで、多くの担当者が「テスト自動化」の導入を検討しています。しかし、実際には「メリットだけでなくデメリットも理解したうえで導入したい」と考える企業がほとんどです。本記事では、テスト自動化のメリットとデメリットを徹底解説し、導入時の重要ポイントについてもご紹介します。
テスト自動化 とは?
テスト自動化とは、従来人が行っていたテスト作業をソフトウェアやツールによって自動的に実行する仕組みです。実はソフトウェアテストには、「テストケースの設計」「テストの実施と結果の確認」「テスト進捗の管理」「レポートの作成」といった様々な工程作業が含まれます。これらをすべて人が行うと時間がかかり、開発スピードが下がる原因にもなるため、競合と開発スピードの点で負けてしまうリスクがあります。
これらの問題を解消するのがテスト自動化です。テスト自動化を導入することにより、先にあげたエンジニアへの負担や開発速度への影響を改善できるほか、品質向上などにも期待ができます。
テスト自動化のメリット
まず、テスト自動化が企業にどのような利点をもたらすのかを見ていきましょう。
- 作業の効率化
テストの自動化により、手作業で行っていた繰り返しテストを迅速に実行でき、業務効率が大幅に向上します。特に夜間や休日に稼働させることで、スケジュールの柔軟性も広がります。
- コスト削減
リグレッションテストなどを自動化することで、手動に比べて工数が削減され、人件費の削減に貢献します。
- 大規模テストの実施
テスト自動化により、大規模なテストや複雑なシナリオを手動よりも迅速に実行できます。
- エラーの防止と品質向上
ヒューマンエラーを減らし、安定した品質の維持が可能です。加えて、エラーの早期発見により、リリース後のトラブルも防ぎやすくなります。
テスト自動化のデメリット
次に、デメリットや導入における課題についても把握しておきましょう。
- 初期コストがかかる
テスト自動化の設定や環境整備に一定の投資が必要です。特に導入初期には、システム設計やテストケースの作成に手間がかかるため、短期的には手動テストよりもコストがかかる場合があります。
- メンテナンス負担
システムのアップデートやUI変更が頻繁に行われる環境では、自動化スクリプトの更新作業が発生し、定期的な保守が欠かせません。
- 柔軟性に欠ける
事前に作成したテストケースのみを実行するため、突発的な変更やアドホックテストには対応しづらいという制約があります。
どこまでテストを自動化すべきなのか?
すべてを自動化できたらいいですがデメリットなどもあるので、そんな中でも自動化したほうがいいテストを紹介していきます。
テスト自動化に向いているテスト
- 繰り返しの作業が多いテスト
- テストケースとして切り出すことができるテスト
- 作業工程が複雑で、人的ミスが発生しやすいテスト
上記のメリットでも挙げたリグレッションテストのように繰り返し行うテストは適正があります。また、操作手順が明確に決まっているテストは、人的リソースを割かずとも、自動化したほうがスピードなどで効果を高められる可能性があります。
テスト自動化にむいていないテスト
- 今回の作業のみなど1回しか行わないテスト
- チェック工程が煩雑で判断がしにくいテスト
- 物理的な作業と組み合わせるテスト
自動化のデメリットで挙げたように、初期費用がかかってしまうため、一度しか使用しないケースで自動化するのは適切ではありません。また、ユーザーの使い心地など自動判断がしにくいテストなどは手動テストが合います。
テスト自動化サービスで支援しています!
EGテスティングサービスの「テスト自動化」サービスでは、お客様のテスト目的および状況に応じ、最適なサービスをご提供いたします。
自動化に向けて育成が完了した自動化エンジニアが全体のテスト工程から自動化にできそうな工程を切り分け、テストスクリプトの作成から実行・報告まで実施することで、自動化テストの安定した導入を進めています。自動化を導入する際には、適切な範囲を選定し、運用中のツールやスクリプトのメンテナンスを継続的に行うことが鍵となります。
我々は、今後も自動化のメリットを最大限に活かしつつ、慎重な見極めと保守運用を行い、テストの品質向上と効率化を図っていきます。