Interviewインタビュー
フレキシブルな対応が、常にアップデートが必要な開発環境にフィットした
坂井様
私たちはiPhoneが日本で発売された2008年、IoTという言葉が普及する以前から、ソフトバンク社内で農業や電力などの分野でIoTプロジェクトを立ち上げ推進してきました。当初はセンサーやデバイスのメーカー、ソリューションベンダーなど、さまざまな業種の方々とともに開発を手がけていましたが、クライアント様から好評価をいただくなかで、自分たちの強みはソフトウェアにあると認識すると同時に、包括的にマネジメントするのは効率的ではない考えに至りました。全て部を手掛けるのではなく、得意分野のみで勝負するべきだと。
当時の経験を活かして生まれたのが、「conect+」です。現在は、企業のIoTビジネスに特化したIoTデータデザインツール「conect+ Studio」と、小規模プロジェクトやメイカーズ向けのIoTスマホアプリ作成ツール「conect+ Lite」の開発・運営を手がけています。
小杉様
「conect+」はSBイノベンチャーというソフトバンクの新規事業提案制度から立ち上がったプロジェクトですが、小規模のスタートアッププロジェクトですのでスタート時のリソースには限りがあり、自分自身のスキルや経験で事業化検討を推進する必要がありました。さいわい、IoTソフトウェアの開発は私の得意分野でしたし、完成図は見えていましたから、なんとか一人でプロトタイプを作り上げました。市場に出して検証を始める時はソフトバンクの脆弱性診断を受けセキュリティは確保していますが 、ソフトウェアの動作検証などは私が一通りテストを行い、外部のサービスは利用していませんでした。
坂井様
β版リリースから半年ほど経った頃には100ユーザーを達成。当初は企業で働く方が個人で活用してくださるケースが多かったのですが、「conect+」の事業化が正式に決定したことにより、ユーザーでもあるメーカーや専門商社などのパートナー様からより深いビジネスの課題や相談を受けるようになりました。私たちが提案してきた価値が、B to B領域にさらにニーズがあることを学び、よりIoTデータをビジネスに活用させる「conect+ Studio」は生まれました。
小杉様
そこで必要になったのが、社外のテストサービスです。クライアント様の要望を盛り込んだB to B向けの製品を会社の看板として掲げるとなると、中途半端な状態ではリリースできません。かといって、社内でテストをするにもリソースに限りがあります。時間をかけていっぱい働けば私一人でもテストは可能ですが、そこに時間を割くよりは開発を進めた方が事業に貢献できる。 何より、強みで勝負するのが私たちの流儀。ここはプロにお任せするべきと考え、開発支援をいただいていた会社様に相談したところ、EGTSさんをご紹介いただき、ご担当者様とお会いして導入を即決しました。
複数のテストベンダーさんをご紹介いただいたなかでEGTSさんに決めたのは、フレキシブルなご対応が弊社の体制にフィットしたからです。自社でサービスを運営していると常にアップデートを続けているので、大掛かりな準備をしてテストを行うのは正直しんどいんです。その点、EGTSさんなら二週間ほどでスタッフさんをアサインしてくださいますから、リリースのペースにちょうどいいんですよ。
テストのクオリティはもちろん、価格面や気持ちを汲んだ提案力にも大満足
坂井様
私たちのサービスには設計書や仕様書がないのですが、実際に触れるものがあれば想像しながらテスト設計ができるとお聞きしたので、メールのメモ書き程度の機能説明をお送りしてスタートしました。触れるものといっても、我々のサービスはデバイス自体を提供しているわけではないため、デバイスから届くデータを受け止めるためのAPI(Application Programming Interface)を使って作業を進めていただき、またAPI自体のテストもお願いすることに。
検証結果についても、ご経験が豊富なEGTSさんにすべてお任せ。WEB上のスプレッドシートで随時共有してもらい、途中不具合が発生すればその都度ご連絡いただくことで、スムーズにテスト業務を終えることができました。
クオリティ面はもちろんですが、価格面でも満足しています。工数や人工(にんく)から算出すると、リーズナブルだと思いますね。
最初は「たとえ失敗したとしても、テストしてクオリティが下がることはない」という気持ちでオーダーしましたが、今は安心してお任せしています。
営業の方のご対応にもとても満足しています。通常、稟議書を作成して承認を取り、注文書を作って…と何かと煩雑な注文フローを簡略化するご提案をいただいたおかげで、2回目以降の発注がラクになりました。
IoTの可能性は未知数、さらなる拡がりに向けて協力体制を
坂井様
「conect+」はIoTデータを可視化するツールですが、Microsoftの「Excel」と似た立ち位置だと思うんです。データを扱う人によって見せ方が変わる。作り手が想定しない使い方が見つかる可能性もあります。実際、展示会に出展すると、予想外の業種の方から相談やオファーをいただくことも。今後は幅広い業界に向けて使い方の提案をしたり、汎用的なパーツを強化したりと、ハイブリッドにアップデートさせていきたいと考えています。当然ながらテストは不可欠ですので、末長くお付き合いいただければ幸いです。
小杉様
IoTデバイスさえあれば、自社でサーバや可視化ツールをご用意いただかなくてもいいというのが「conect+」の強みです。ユーザーの方々に、より快適にご利用いただくためにも、今後はリリースの期間をさらに短くしていきたいと考えています。私たちも早め早めにEGTSさんにテストのご依頼をするように努めます。手を携えてビジネスに変革をもたらしていきましょう。