Interviewインタビュー
テスト業務を委託するなら、
柔軟な対応力を持つゲームに強い会社
「Live2D Cubism Editor」をライセンス買い切り型からサブスクリプションに切り替えたのは、Ver.3.0をリリースした2017年のことです。以来、継続的にご利用くださるユーザー様に付加価値を提供するべく、バージョンアップの頻度を上げています。とはいえ、開発のスピードが上がれば、テストの量も増えます。ほかの製品との兼ね合いを考慮しつつスケジューリングすると、社内のリソースが枯渇しやすいタイミングがあることもわかってきました。
柔軟にスケジューリングできるようにするにはどうしたらいいだろう。ここ数年は、国内だけでなく海外の需要も増え続けているので、クオリティも上げていきたい。そんな課題と向き合いつつ、2023年の大型アップデートを前にたどり着いたのが、社外のテストサービス導入でした。
テスト業者の選定にあたっては、弊社の開発スタイルに合うかどうかという点に重点を置きました。ゼロから研究・開発を行う弊社では、より良い技術・製品を生み出すために、これまでの不具合や要望を踏まえつつ、製品のalpha版をご試用いただくユーザーの方からのフィードバックを受けながら仕様の調整を行います。スピード感をもって開発を進める必要があり、alpha版のテストの際にご用意できるものは、alpha版と簡易マニュアルくらいでしたから、ゲームやエンタメ系に強い会社さんにお願いするのがベストだと考えていました。
複数の業者様からお見積もりをいただいたなかでも、ご提案の内容や費用感が弊社のイメージにもっとも近かったのがEGTSさんでした。テストの進め方をご提案いただくうちに、私たちの開発の体制を大きく変えなくても安定的かつ柔軟に進められそうだなと思い、サービス導入を決めました。
製品を操作してテスト項目を的確に洗い出す知見と
提案力が開発の支えに
最初はどうやって製品を知っていただこうかと迷いましたが、EGTSさんはゲームに強い会社だけあって勘が鋭い。実際にalpha版を操作しながらテスト項目を作成していただけたので、導入はスムーズに進みました。
お見積もりの段階で感じたEGTSさんの柔軟さは、日頃のやりとりにも現れています。こちらから細かくお伝えしなくても、お渡ししているものからしっかり汲み取り、必要なテスト項目を提案してくれる。不具合を見つけたときなどは、弊社のツールで開発者と密接に連携してくださるので、やり取りのコストが抑えられるのも良かったです。
テスト項目の質が飛躍的に向上したことも大きな成果です。最初に弊社からお渡ししたのは、経験を積んだ社内のテスターにしかわからない、簡潔な手順のテスト項目でした。それがEGTSさんによって次第にブラッシュアップされていき、気づけば誰が見ても対応できるというレベルにまでクオリティが上がっていました。EGTSさんに委託する以前はテストを行うことで精一杯で、テスト項目の精査まで手が回らなかったので、本当に助かっています。
じつは、成果は数字にも現れています。大型バージョンアップ後は不具合が発生しやすいため、移行をためらうユーザー様も多いのですが、2023年9月にリリースしたVer.5.0では、あっという間に前のバージョンとユーザー数が逆転しました。品質の高い状態でリリースできたのは、EGTSさんの念入りなテストあってこそだと思っています。
EGTSさんに委託できたおかげで、社内のリソースに余裕ができました。スケジュールが組みやすくなったことや、別の製品の開発にリソースを振り分けられるようになったことで、選択の幅も広がりました。残業が減ったのも大きなメリットかもしれません。
開発現場のリソース不足を補うべく万全の協力体制を構築したい
EGTSさんには、これまで通りの柔軟なご対応を期待しています。現状はまとまった分量のテスト業務をお願いしていますが、毎日不具合修正を行っている開発現場では、細かいテストが無数に発生しています。こうした日々のテストにもご協力いただきたいと考えていますので、後日改めてご相談させてください。
弊社の開発スケジュールには山があり、リソースが枯渇しがちなタイミングが出てくると思いますが、そこを補っていただく形で万全の協力体制を構築できれば幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。